【キャンプ】脱!焚き火初心者!焚き火のイロハを再確認しよう!手順編!!【アウトドア】

焚き火っていいですよね〜.キャンプと言ったら焚き火!焚き火と言ったらキャンプ!焚き火のないキャンプなんてネタの乗ってないお寿司だと思っている私ですが、それでも焚き火って慣れないと結構大変ですよね.なかなか火がつかなかったり
それに最近は、ほとんどのキャンプ場で直火禁止だったりと火の扱いも厳しくなって、ルールやマナー知らないといけない時代になりました
ということで、ここで一度初心に戻って焚き火のイロハを再確認したいと思います
で、先ずは今回は焚き火の基本的な手順について確認したいと思います
焚き火の基本的な手順は4step!!
先ず、焚き火の基本的な手順は大きく分けて
- 準備
- 火熾し(火おこし)
- 維持
- 消火
の4ステップ
STEP1.準備
最初のステップは焚き火の準備です.そして準備が一番大事だったりします
ここを丁寧にやるかやらないかで、焚き火のやりやすさが格段に違います
焚き火の準備でやることは
- レイアウト決め
- 焚き火道具の用意
- 薪の用意
- 火口・焚き付けの用意
- 焚き火の型を決める
レイアウト決め
レイアウト決め.つまり、焚き火をする場所決めのことです.これが結構考えさせらます
自分のサイト内で焚き火をするわけですが、見栄えはもちろん季節や天候、気温、風向き、テントの位置、あとはグループなのかソロなのかでもレイアウトの条件が変わってきます.いいレイアウトだと存分に焚き火を楽しめますが、よくないレイアウトだと自分が燻製になる羽目になったりするなどせっかくの楽しみが半減してします
ただ、これらを吟味してレイアウトを決めていくわけですが…最初の方は失敗します.これはかなり経験がものいうと思います
何度も挑戦して少しずつ成長していくしかないでしょう.と言ってもこれでは何の解決策も提示せずに終わってしまうので、個人的なレイアウト決めのポイントをご提案します
POINT1. 季節と気温
夏など気温が高く暑い日は、なるべくテントから離れた位置かつテントの入り口と焚き火が直線上にならないようする
逆に冬など気温が低く寒い日は、なるべくテントの近くまたはテントの入り口と焚き火が直線上になるようにする.
→こうすることで焚き火の熱がテント内に入りやすく空間が温かくなりやすいです.ただし、あまりテントに近すぎると焚き火の飛び火がテントに飛び大切なテントに穴が開くなんてことになるので注意が必要です.特にテントの素材が化学繊維系だと簡単に溶けて穴が開いてしまうので、テントの近くで焚き火を楽しみたい場合はTC素材やコットン素材などの難火性のテントを使用するよいです
POINT2.風向き
これはかなり難しいです.経験と学習と運がモノを言うと思います.
ただ風向きを考えないと、自分の座る位置にやたら煙が来たり、上で述べた焚き火の熱をテントに入れたいなどの工夫も風向きによってはパーになりかねません
なので初めに風向きはどちらから来てどちらに向かっているかを指で確かめたり、落ち葉や草を落としたりして確認するわけですが、風向きって変わるんですよね(笑)なので、ぶっちゃけやっぱり運要素が強いと思います
ただ対策がないわけではなく、
- 天気アプリで風向きを調べる
- 落ち葉や草、ビニールを落として風向きを調べる
- 焚き火陣幕や車、テントの位置で防風壁を創りかぜの通り道を作る
- 風は気圧の高いところから低いところに向かって吹く
- 風は温かいところから冷たいところへ流れる
- 昼は谷から山へ風が吹く(谷風)
- 夜は山から谷へ風が吹く(山風)
- 海や湖・池などでは昼は湖から吹き、夜は湖へ向かって吹く(海陸風・湖風・陸風)
- 上流から下流に向けて流れる.また川は風の通り道になりやすい(川風)
といったところを知っておくだけでも対策を立てやすいと思います
POINT3.天候
焚き火はタープなどがあれば雨でも雪でもやることは可能です
ただし、タープはTCやコットン素材などの燃えにくい難火性のもの使用しましょう.また、タープに火が燃え移らないようにするためにもタープの高さは180㎝以上とかよく聞くけど、なるべく高いほうがいいです.個人的には焚き火から2mほど離したいところ.難火性とはいえ、高温にさらされれば燃えますからね
小川張りなど、一方の高さを調節できる貼り方がおススメです(まぁ、一番のお勧めは雨の日は焚き火しないことなんですけど)
焚き火道具の用意
これは単に焚き火をする場所に装具を用意するだけですね.
- 着火道具
- 焚き火台
- 焚き火台シート
- 薪
- グローブ
- 火ばさみ
- 水
あたりを用意してセットしておけばOKでしょう.直火の場合は石でかまどを作ることも忘れないように
薪の用意
薪は主に買ってくるか、拾ってくるかの2択だと思いますが、森林サイトのキャンプ場でなければ基本的に落ちてないし、落ちている薪を使っていいかもキャンプ場に確認しないといけません.
また、基本的に買ってきた薪は大きいのでナイフや斧、ナタなどでバトニングをして薪を割る必要があります
杉やヒノキなどの針葉樹は比較的に柔らかいので、アウトドア用のナイフでも簡単にバトニングで割ることが出来ます
しかし、ナラやクヌギなどの広葉樹は針葉樹に比べて堅いものが多く、ナイフでも割れないことはないですが、一苦労します.そんな場合は、斧やナタなどの大きめの刃物を使うことをお勧めします.
薪は基本的に、細いもの(多めに)、中くらいのもの、太いものを用意します.また、細いものは何本か半分から4分の1サイズに折ると最初の火熾しが楽になります.
さらに細いものから、フェザースティックを数本作っておくとさらに火熾し楽になります
ちなみにフェザースティックは火口に使いやすい様なるべく薄く削ったティンダーフェザーと厚めに削り焚き付けに使いやすくしたキンドリンフェザーの2種類あります
火口・焚き付けの用意
火口は、最初に火をつけるための燃えやすい燃料のことです.主な火口にこんなものがあります
- 麻縄
- 白樺の樹皮
- 杉の皮
- 松ぼっくり
- ススキの穂
- ガマの穂
- フェザースティック(ティンダーフェザー)
- チャークロス
- 着火剤
焚き付け(スターター)は、火口に火がついてから火を少しずつ大きくし、薪に移るための橋渡し役になる燃料のことです.主な焚き付けにはこんなものがあります.
- 杉の枯れ葉
- 枯れ葉
- 枯れ枝
- フェザースティック(キンドリンフェザー)
他にもガムテープや新聞紙なども焚き付けに使用されることもありますが、個人的には環境問題や周りへの迷惑を考えるとあまりお勧めできません.焚き火で使う程度なら量は知れていますが、キャンプブームでたくさんのキャンパーがいるとなると、チリも積もれば何とやらだと思います
※焚き付けは雑誌やネットなどの情報源によって定義は火口と同じだったり違ったりと結構バラバラだったりします.ここではあくまで火口の橋渡し役としての意味合いで述べておきます
焚き火の型を決める
焚き火の型を決めるといっても、これは基本的に直火での話で焚き火台を使う場合はそんなに関係ないです
というか型を組めるほどの大きさの焚き火台なら別ですが、大抵の焚き火台は薪の型を組めるほど面積もないですし、そもそも最近の焚き火台は通気性のよい構造をしているので変に型を組まなくても火はつきやすくなっています
それでも、焚き火の型を知っておくと薪をくべるときの参考にはなるので興味があったら調べておくのもいいかもしれません
STEP2.火熾し
焚き火の下準備が整ったら、いざ火熾しです
火熾しは以下の手順になります
着火→火口→焚き付け→細い薪→中くらいの薪→太い薪
この順に燃料をくべて火を大きくしていきます
着火→火口
まず、準備段階で用意した火口に火をつけます(以上)
この時の着火道具はマッチでもライターでもなんでもいいで.メタルマッチでやるときのコツは素早くやり過ぎずしっかり擦ることです.素早く行うよりも少しゆっくり目の方が火花が多くでる印象があります
火口→焚き付け
火口に火が付いたら、なるべく迅速にかつ丁寧になるべく小さいものから焚き付けをのせていきます
少しずつ火が大きくなるにつれて、焚き付けもサイズの大きなものをくべていき、空気を少しずつ送り込んでいきます
この時、送り込む空気や風が強いとあっという間に消えて、最初からやり直しになるので注意しましょう
焚き付け→細い薪
焚き付けの炎が大きくなってきたら、細い薪をのせていきます
この時、薪のサイズを間違るとうまく炎が燃え移らずに消えてしまうので、注意が必要です
細い薪に十分に炎がついたら、大きめの薪を一つ炎に隣接するように置くと、大きな薪を乾燥させかつ他の薪を立てかけることができるのでお勧めです
また、薪の種類が広葉樹と針葉樹の二つとも持っているなら、針葉樹から先にいれ火が安定する次のステップから広葉樹の薪を入れると火が長持ちします
細い薪→中くらいの薪→太い薪
細い薪に安定して炎がついたらひとまず安心です.ですがやはりいきなり太い薪をズドンと入れるとせっかく作った火が消えてしまいますので、ここでもやはり中くらいの薪から入れていくべきです
太い薪は先ほども述べましたが、炎に隣接させかまどを作る要領で置くと五徳代わりになって便利です
STEP3.焚き火の維持
これは、特に難しいことはありません.薪を切らさないようすればいいだけです
火が安定していれば簡単に消えることはありません
ただただ、焚き火を楽しむだけです(ニンマリ)
なんですけど、ここで意識しおいてもらいたいのが、薪のくべ方です.
焚き火は基本的に寝る前またはキャンプ場の消灯時間前、チェックアウト前には火を消す必要があります
そのため、火を消したい時間を逆算して薪をくべる必要があります.基本的には焚き火にくべた薪がすべて燃え尽きるのが理想なので、大きな薪は後半には入れないことです
STEP4.消火
先ほども述べましたが、消火の基本は薪を完全に燃やし尽くすことです
火が確実に消えたら、残った灰は持ち帰るかキャンプ場の決まった灰捨て場に捨てましょう
持ち帰る場合は、熱ももっていないことを確認し、火消しつぼや火消し袋に入れて持ち帰りましょう
できるだけ、キャンプに行く前にキャンプ場に灰を捨てることができるか聞いておくと確実です
直火の場合は、かまどを崩し元の場所に戻すか、ケルン(積石)を立てて、次に使う人にそこで直火をしたことをわかりやすくします.ただ、かまどに使った石はススで黒くなっているので、なるべく黒くなっている面が見えないようするほうが景観を損ねずに済むと思います
また、直火した灰は埋めておき、必ず水を撒いて地面の熱を下げておいてください.火は地面の中でもゆっくりじわじわと燃えてしまいます.
ここで大切なのは、埋めるのは灰だけです!絶対にゴミや炭も一緒に埋めないでください!炭はなかなか自然分解されないので、いつまでも残ってしまいキャンプ場の景観を悪くしてしまいます.ゴミなんてもってのほかです!
たまに、直火あとで残った炭やゴミを見かけますが、見た瞬間かなりゲンナリします.「俺はごみ収集場でキャンプをしてるのか?」と錯覚してしまいそうになります
後片付けが済んだら、最後にもう一度周りに炭などが落ちてないかを確認し、地面を綺麗にしたら終了です
最後に
やたらと長くなってしまった気がしますが、焚き火の一連の流れはこれで終わりです
次回は焚き火に必要なアイテムについてやっていこうと思います