食生活アドバイザーの試験の見直し :3級編

7月11日に食生活アドバイザーの試験を受けてきた。一応自己採点をしたら、合格点はあるから大丈夫だと思うが、落ちてもう一度試験を受ける時のために、間違い直しをしておく。今回は3級の直し。
※無事に3級合格していました。
問題と選択肢をすべて書くのは面倒くさいから、選択肢と正しい答えだけを書く。
※以下の問題は「第45回 食生活アドバイザー検定試験 3級」から引用しました。
問1.「栄養と健康」に関する記述として、もっとも適当なものを選びなさい。
選んだ選択肢:食生活の問題点における改善として、最も重要なことはいかにバランスのとれた栄養素を摂取しているかである。
→おそらく栄養学の面で言えば、正しいことだと思うけど、今回は食生活の問題点についてなので、最も重要なことではないね。
食生活ってのは、ライフスタイルの一環のことで、食生活の基本は「栄養・運動・休養」の3要素のバランスが大事!というかまさかの1問目で間違えるとか...。
正解の選択肢:栄養価の高い食品を日常的に撮り続けることによって、健康を維持・増進するうえでの弊害となる可能性を高めることがある。
→うん、全く正しい。これは普通に問題文を読み間違えたな。というか早とちりだな。過去問や類似問題ではこれの肯定系の選択肢が多いからついそれと思ってしまったんだろう。問題文はしっかりと読まないと。
問22.「畜産物の食品表示」に関する記述として、もっとも不適切なものを選びなさい.
選んだ選択肢:牛肉における表示では、米国産を「アメリカンビーフ」豪州産を「オージービーフ」などといった原産地表示については一切認められていない.
→日本語で原産地を表記してあれば「アメリカン」や「オージー」と書いてあっても問題ないから「一切認められない」の表記で迷ってしまった.けど、正解の選択肢は明らかに間違いだからこれは凡ミスだったなぁ.
正解の選択肢:牛と豚の合挽き肉は、加工食品扱いとなるため、原料原産地表示は必要としないものの、原材料名については重量の多い順に表示する
→「原料原産地表示は必要としない」が間違い.合い挽き肉は生鮮食品に近い加工食品だから原料原産地表示は必要!
※2017年9月1日から「新たな原料原産地表示」が始まり、2022年の3月31日までに輸入品以外の全ての加工食品の原材料のうち、重量の比率が第1位となるものは原料原産地の表示を表示しなければならない。
問24.「食品加工」に関する記述として、もっとも不適切なものを選びなさい。
選んだ選択肢:食べられない部分や、有毒な部分を加工することによって、安全で安心して食べられるものにするといった目的がある。
→「加工する」の意味に取り除くことも含まれていると思って選んでしまった。
正解の選択肢:食品の加工には、酵素などによる生物的加工、原料に化学的変化を起こす化学的加工、粉砕・加熱などの物理的加工などがある。
→なぜか原料という言葉に引っかかってしまった。
問27.「殺菌」に関する記述として、もっとも適当なものを選びなさい。
選んだ選択肢:あらゆる微生物の多くを死滅させることにより、ほぼ無菌状態にすること
→「滅菌」のこと
正解の選択肢:細菌をはじめとする微生物、特に有害な微生物を死滅させた状態にすること
- 殺菌(狭義)・・・細菌をはじめとする微生物、特に有害な微生物を死滅した状態にすること
- 殺菌(広義)・・・消毒、除菌、滅菌、静菌も含んでいる ※抗菌は含まれていない
- 除菌・・・有害微生物を除去すること、しかし、毒素や代謝産物、酵素は除去できない(ex:石鹸や水洗いでの洗浄、沈殿、濾過)
- 滅菌・・・食品や調理道具に付着している微生物のほとんどを死滅させ、ほぼ無菌状態にすること(ex:火炎殺菌、乾熱殺菌、高圧殺菌、高圧蒸気殺菌って思いっきり「殺菌」って言ってるじゃねーか!!)
- 静菌・・・微生物の活動を抑え、それ以上に繁殖させないようにすること(ex:冷蔵、冷凍)
- 抗菌・・・微生物の発生、生育、増殖について阻止または抑制すること ※学術的な明確な定義はまだない
問29.「家庭の冷蔵庫における食品保存」に関する記述として、もっとも適当なものを選びなさい。
選んだ選択肢:肉・魚・野菜といった生鮮食品は、他の加工食品と分けて、冷蔵庫の中でもチルド室にまとめて入れるようにする。
→別に分ける必要はない。というか、なぜこの選択肢を選んでしまったのか?
ちなみに生鮮食品を保存するポイントは、
- 冷蔵や冷凍が必要なモノは、すぐに冷蔵庫や冷凍室に入れる
- 食品は詰め込みすぎない(目安は容量の70%)
肉・魚・野菜の保存ポイントは、
- 他の食品にドリップや水分がつかないようにする(ビニールや容器に入れる)
- 取り扱う前後は手洗いを念入りにする
正解の選択肢:食事で残ってしまった料理を戻す場合は、できるだけ早く冷やせるように浅い皿や容器を使用して小分けにして収納する
→浅くないといけないか?とおもってしまい候補から除外してしまった
問30.「ノロウイルス」に関する記述として、もっとも不適当なものを選びなさい。
選んだ選択肢:免疫力が低下した高齢者や免疫力が低い乳幼児が感染すると生命を奪われることもあるため、中心部までの十分な加熱が必要となる。
→ノロウイルスは命に係わるものではないと覚えていた。命にかかわる食中毒菌はボツリヌス菌だけだと思っていた。
正解の選択肢:赤痢に似た激しい腹痛、下痢、血便、などの症状を引き起こすことがあるため、赤痢と見分けがつきにくい食中毒症状と言える
→赤痢に似た症状の食中毒菌は腸管出血性大腸菌。ノロウイルスに血便の症状はない
問39.「日本的商慣行」の組み合わせとして、もっとも不適当なものを選びなさい。
選んだ選択肢:小売業者が卸売業者やメーカーに対して要求する金銭のこと、売り場の改装、催事、広告などの費用を卸売業者やメーカーが負担する(販売協力金)
→正しい.この時は何故かリベートと勘違い.
リベート・・・割戻金、報奨金ともいう.メーカーが自社商品の売上高に応じて卸売業者や小売業者に正当な販売?に支払うお金のこと
正しい選択肢:小売店向けの販売促進として、注文の数量に上乗せして商品を納品することで、一般的に上乗せ分は無償サービスとしている(便乗販売)
→商品添付制度
便乗販売は教科書(2019年11月15日第4刷発行)には載っていなかった.ネットで調べると、便乗販売ではなく便乗商法またはあやかり商法というもはあり、これは何か話題になった出来事に乗じて利益を得ようとする商法のことで、最近だとコロナウイルスに便乗したものが問題になった.
問44.「間接税」に分類される税金として、不適当なものを選びなさい.
選んだ選択肢:印刷税
→印刷税は、間接税かつ国税
正しい選択肢:贈与税
→贈与税は、直接税かつ国税
税金はあまり勉強していなかったから、うる覚えで分からなかった.これは一気にまとめて覚えたほうがいいかも
問50.「日本の食料自給率」に関する記述として、もっとも不適当なものを選びなさい.
選んんだ選択肢:日本において、食料自給率といった場合、一般的には「カロリーベース自給率(供給熱量食料自給率)」によって計算することが多い
→正しい.確かにカロリーベース自給率は一般的には世界的には使うと教科書に書いてあったが、日本はカロリーベース自給率を一般的に使用するとは書いていなかったので、「日本において」という記述で迷ってしまった.
正解の選択肢:品目別食料自給率の肉類(牛肉、鶏肉、豚肉)の中で、食品自給率がもっとも高い品目は「鶏肉」でもっとも低い品目が「豚肉」である
→高いものから「鶏肉、豚肉、牛肉」である.普通に知らなかった、鶏肉はなんとなく多いと思っていたが、日本は和牛のイメージも強かったから、豚肉よりも牛肉の方が自給率は大きかと思ってしまった.
感想
3級は選択肢に「6.該当なし」がないから、消去法が使えて一見知らない問題も解決できるからいいけど。それでも、読み間違いや勘違いなどはどうしてもしてしまう.比較的に簡単だから、よっぽど無勉強じゃなければ受かると思う.